施工日:2025年3月 施工地域:京都府木津川市
カテゴリー:おしゃれ+インダストリアルデザイン+エリア+カフェ風+タイル+テイスト+デザイン+ブルックリンスタイル+ヴィンテージ+京都府南部+倉庫・工場、新築・注文住宅+建物+無機質
お店に暮らすように生きる。理想を貫いた“アメリカンヴィンテージの家”
カジュアル、アメリカン、インダストリアルなど、独特のヴィンテージ感あるアイテムが揃うインテリア雑貨家具ブランド「ダルトン」。
今回は、ダルトンが大好きなご夫妻からのご依頼です。
「ダルトンの世界観に暮らしたい」──その強い想いが形になった、N様ご夫婦の三軒目の住まい。
家具も雑貨もすでに揃っていたからこそ、それらがもっとも映える“器”を求めて選んだのは、新築という選択。
「感性が近く、うまくやってくれそう」と、デザイン・施工のパートナーにCREARTHを選んでくださいました。
“生活感のない家”に込めた覚悟
「これまでの家では、集めてきたダルトンの家具や雑貨がまったく映えなかった」とN様。内装をリノベーションしても、外壁を塗装しても、建物そのものの“住宅っぽさ”がどうしても拭えなかったといいます。
「いくら寄せても、家は家でしかない」と限界を感じ、今回は思い切って新築で、「最初からすべて、自分たちの理想でつくる家にしたい」。
そんなN様の決意を受けて、事務所兼住宅のプランがスタートしました。
“住宅感”を消すための設計と素材選び
生活感をなくして、お店みたいにしたい、というN様の想いは徹底していました。
【大胆な間取り】
家を細かく仕切らず、ひとつの大きな空間として捉え、中央に大胆な吹き抜けを設けることで、空間全体をひとつの“店舗的世界観”として構築。
「リビングで寝るので寝室はいらない」というご要望にも象徴されるように、従来の“住宅らしさ”を軽やかに飛び越える設計です。
さらに、この吹き抜けは単なる開放感のためではなく、「ダルトンのシーリングファンが映えるように」という発想から生まれたもの。家具や雑貨を主役にするための逆転の発想が、空間全体の設計に反映されています。
【キッチン】
施主様支給のキッチンは、キッチンツールもすべてが映える、アメリカンダイナーさながらの世界観。天井は一段下げて、空間にリズムを加えています。
【インナーガレージ】
インナーガレージのシャッターにはこだわりのオーバースライダーを採用。天井面にスライドするため見た目も美しく、速く、静かに、開閉します。
ガレージ→玄関→仕事室のフラットな動線は、車で帰宅したN様が、靴を脱がずそのまま移動できる設計に。室内からは、愛車を眺められる大きなFIX窓を設置。車好きにはたまらない演出です。
【外構】
アプローチは「コンクリートだと住宅っぽくなってしまうから」と、アスファルト仕上げに。裏手には砂利とコンテナを配置し、アメリカンフェンスで囲うことで、外構まで“お店感”が徹底されています。
以前のお住まいから大切に持ち込まれたソテツとサボテンも、今回の空間ではその個性がしっかりと活き、スタイルある景観にしっくりと馴染んでいます。通りすがりの人には、お店の駐車場のように映っているかもしれません。
お客様の声
“ダルトン好き”だからこそわかる、「本物」の世界観と柔軟な対応力
「ダルトンホームさん(※“ダルトンのアイテムを楽しむ家”をコンセプトにしたFC住宅)にも、最初に見積もりをお願いしたんです。でも、こちらの思うものではなくて…」とN様。
「その点、CREARTHさんは“感覚が似ている”というか、好きなモノに対するセンスが近いから、こちらのイメージが伝わりやすく、話が早かったんです。全部ちゃんと受け止めて、実行してもらえるところに、心強さを感じました。
工事が始まってからも、後から出した要望に対して、断られることなく、現場で臨機応変に対応してもらえたので、どこにも妥協がない、満足のいく家になりました」。
たとえば、吹き抜けまわりの腰壁は、途中で「アメリカンフェンスに変えたい」とひらめきが生まれた箇所。
8匹のネコちゃん、2匹のワンちゃんたちの視界や動線に合わせて窓を変更したり、内装にトタン波板やタイルなど異素材を追加したり。
「結果的に、“ダルトンよりもダルトンらしい”家になったと思います。三軒目でついにやりきった!という達成感でいっぱいです。本当にお願いしてよかったです。お店っぽくしたい、とにかくおしゃれに毎日暮らしたい、という方には、CREARTHさんにやってもらえば間違いないです!」。
“家は家らしく”を覆す、唯一無二の住まい
“ダルトン×ネコちゃんたち”が織り成す世界観を、空間のすみずみにまで行き渡らせた、妥協なき空間。
「この家に住み始めてから、家から出たくなくなりました」と奥様。
N様も「帰宅したらまず、猫たちがどこに隠れているか探すのが楽しみ」と笑います。
1階玄関横の仕事室は、N様のお気に入りの空間。「ここにいると、気分が上がる。仕事がはかどる」と語るN様に、「(2階で)ごはんを食べたら、すぐ下に降りるもんね」と笑顔の奥様。
中央の吹き抜けが空間をゆるやかにつなぎ、ネコちゃんたちを含む家族が「お互いの気配を感じながら、好きな場所で、好きな時間を過ごす」──そんな心地よい距離感を育んでいます。
来客もびっくり
世界観を貫いたこの空間は、おしゃれなご夫妻と、おしゃれなネコちゃんたちが暮らす、まるでドラマのセットのよう。
「うちに来られた人はみんな、とにかくびっくりされています。“家じゃないみたい”ってずっと言われます」。
好きなものに囲まれて、感性のままに、心地よく暮らす──そんな住まいの理想形が、ここに完成しました。