カフェ|fill cafe 様

施工日:2022年7月 施工地域:奈良県大和郡山市

奈良県各所で児童発達支援・放課後等デイサービス事業を展開するFLOW様より、「子どもたちの活動スペース拡充と、新規事業を進めたい」とご依頼いただいたのが2021年のことでした。場所はFLOW郡山(大和郡山市矢田町)が入居するビル1階。北側の半分は、2021年秋に事業所の運営スペースとして先に完工オープンし、南側のプロジェクトが、今回ご紹介する2022年夏オープンのカフェです。

「街角ベンチ」を介して地域に根差す、癒しのカフェ

〈子育て中のお母さん方が一息つける場所を〉というコンセプトで始まった、癒しの空間づくり。ところが、
「工事が進むにつれ、地元の方々から『何ができるの?』『ここは昔こんな風だったよ』と話しかけてくださることが増え、〈老若男女問わず、地域に開かれたお店に〉と私たちの意識は徐々に変わっていきました」(オーナー堀内様)。
その表れの一つが、エントランスのベンチです。オーナー様のご意向で、工事の途中、花壇からベンチに作り替えたもの。
「この通り沿いは、ちょっと腰かけられるところがないことに気付いて。ちょうど屋根もあるので、途中で一息ついてもらえれば」。カフェオープンに先立って「街角ベンチ」として地域デビューしたファサードは、ご年配の方だけでなく、ビル上階の塾の子どもたちの寛ぎ場としても使われているそうです。

漆喰、無垢の木、モルタル、グリーンが織りなす、木陰のような安らぎ

ベビーカーや車椅子がゆったり通れるレイアウト。オムツ替えスペースは男女利用可。ユニバーサルデザイン発想に基づいたカフェには、子どもの対応に慣れたスタッフが揃い、おおらかな街のたまり場として、地域へ溶け込んでいくことと思います。
漆喰、木材、モルタル、グリーンが織りなす、木陰のような安らぎが感じられる空間です。ぜひ寛ぎにお出かけください!このたびのご用命、誠にありがとうございました。

今回は設計デザイン会社様との共同プロジェクトです。内装のポイントはー

【壁】2色ミックスのグレー漆喰×モルタル造形×無垢フローリング材

・グレーの漆喰を、トーン違いで二色重ねで塗っています。濃グレーの上を淡グレーが羽根のように舞い、軽やかな躍動感を生んでいます。
・キッチン壁面の白いサブウェイタイルに続くホールの壁面には、白レンガデザインのモルタル造形壁を取り入れています。
・既存の柱は、タモの無垢フローリング材で化粧をし、無機質な中に温かみをON。

【床】フロアタイルでモザイク仕上げ

・複数のフロアタイルを組み合わせて、表情豊かな床に。木の格子の内側に石を合わせたようなデザインで、施工には通常の2~3倍の手間をかけて丁寧に仕上げています。

【家具・建具】ドリンクカウンター、アイアンラック、ドアは造作の一点物

・ドリンクカウンターは、ヘリンボーン張りのベースに、モールテックス天板をあわせて造作しています。
・中央の柱は、物販ディスプレイ棚にアレンジ。そこからつながる天井吊りアイアンラックも造作です(キッチン上含む)。
・入口の木製ドアは建具屋さんとアイアン職人さんとのコラボ作。モルタル造形壁に取り付けた上吊り引き戸(バーンドア)も建具屋さんの仕立てです。

2022年8月2日オープン
fill cafe(フィル カフェ)様
奈良県大和郡山市矢田町6554-3 ヨークビル1階

お客様の声

「飲食業の店舗は初めてでしたので、ほぼお任せでお願いしました。やりとりがスムーズで、対応が早く、助かりました。見た目のおしゃれさと利便性ー。その狭間で迷うことが度々ありましたが、都度いろいろ意見をいただき、納得の上で進めていくことができました。お客様からは『居心地よくてゆっくりできる』と評判です。
壁全体にグレーの漆喰が塗りたてのときは、暗いかなぁと心配したものの、什器や照明が入ると雰囲気が変わり、全体として見ると、落ち着きがありながら、明るい空間に仕上がっていて安心しました。パースで想像していたものよりずっと本格的で、素材の温かさを感じています。このたびはありがとうございました」。
(オーナー堀内様)

 

 

 

 

 

 

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