園芸店|ガーデン青山 様

施工日:2025年8月 施工地域:京都市左京区

カテゴリー:++++

~温室の中にもうひとつの部屋を~
京都・出町柳の園芸店 マルチスペース新設工事

京都・出町柳の園芸店〈ガーデン青山〉様より、ガラス温室売り場奥の一角に、空調付きのスペースを設けたいとご相談をいただきました。
園芸店にとって夏場は客足が遠のく閑散期。特に温室内は高温になりやすく、快適な環境づくりが課題でした。

改装をご希望の場所は、温室奥をラティスで隔てた備品置き場兼事務スペース。西日の影響で非常に暑く、ほとんど活用できていなかったそうです。

「何も生み出さない空間をそのままにしておくのはもったいない」。
そんな思いから、売り場としてだけでなく、イベント・作品展・ワークショップなどにも活用できるマルチスペースの計画が始まりました。

温室の中に“もうひとつの部屋”を

空調の効率を高めるため、工事はまず梁の位置に合わせた低い位置に天井を新設するところからスタート。遮熱シートと断熱材で天井を覆い、正面奥のガラス壁は塞いで西日を遮り、透湿防水シートと断熱材で外気の影響と結露を抑えることで、夏でも心地よく過ごせる空間をつくりました。

ディスプレイウォールと収納一体の造作棚

正面奥の壁面は、全体を有孔ボードと可動棚を組み合わせたディスプレイウォールとし、商品の個性を活かした陳列が可能になりました。
自由にアイテムをレイアウトできるため、同店取り扱い商品はもとより、作家さんの作品展会場としても活用度大です。

造作棚は、家庭のカップボードやキャビネットに多い高さ85cmに設定。右側はお客様が商品を手に取れるオープン仕様、正面は引き戸を付けて見た目すっきり。これまでラティスで目隠ししていた備品も、棚内に収納できるようになりました。

天井にはアイアンバーを取り付け、吊り下げディスプレイも自在に楽しめます。

風と光を取り込みながら、一体感を演出

通風と採光を確保するため、サイドは腰壁に。既存の温室扉で従来どおり開閉できるように。
木枠×ガラスの造作引き戸で温室内をかろやかに仕切り、つながりを感じさせるデザインに仕上げています。

温室の緑に溶け込むアッシュセージグリーン

壁紙は使わず、天井・壁ともに塗装で仕上げています。
基調カラーは、柔らかな濃淡をつけたオークル系。白い天井と木目の造作棚を優しくつなぎ、アンティーク感のある上質な雰囲気に。

アクセントカラーは、木製建具や植物と調和する「アッシュセージグリーン」を採用。植物の緑と喧嘩しない絶妙な色合いです。
やわらかくも凛とした印象を与え、グリーンショップらしい落ち着いた空気をつくり出しています。

お客様の声

構想5年、ついに形に

「5、6年前からどうにかしたいと思っていたのですが、日々の業務に追われ、大規模な工事となると踏み切れずにいました。そんな中で紹介されたのがCREARTHさんです。来年でもいいかな、くらいに構えていた私にとって、最初はテンポの速い展開に少し戸惑いもありましたが、いろんな提案を受けるうちに“今がその時”と思うようになって。
これまで相談できる相手がいなかったこともあり、長年とん挫していた構想が、こうして導いてくださったおかげで、素敵な空間に生まれ変わって、本当に嬉しいです。もしあの時に後押ししてもらわなければ、今も何も変わっていなかったかもしれません。
打ち合わせはとてもスムーズでした。工事中も、私は店内で仕事しながらで現場はお任せでしたが、事前に完成イメージをパースで共有していただいていたので、安心してお願いできました。大満足の仕上がりです」。

“並べるだけ”から、伝わるディスプレイに

「温室の棚に並べていた雑貨類をこちらに移すと、以前よりどんどん売れていくようになりました。お客様にとって、ここは“自宅に置いた時のイメージが湧きやすい空間”なのでしょうね。
これからはスタッフとイベントやワークショップを企画して、この場所を多目的に活用していきたいです。お客様に寛いでいただきたいという思いを込めて“T・ROOM”と名付けました。お茶は出ませんが(笑)、ゆっくり楽しんでいただける場所になればと思います」(オーナー青山様)

 

温室の一角に誕生した〈T・ROOM〉は、かつて“暑くて使えなかった場所”を、“人が集える場所”へと変えました。
お客様にとっても、スタッフ様にとっても、新たな時間と可能性が生み出される、温室の中のもうひとつの空間。
オーナー様の英断が、これから多くのお客様やスタッフ様の笑顔に変わっていきますように!

このたびのご依頼、誠にありがとうございました。

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