たこ焼きバー|鯉蛸 様

施工日:2024年12月 施工地域:奈良市

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関西のソウルフードを再定義する—非日常を楽しむたこ焼きバー

ニューヨーク・ブルックリンにたこ焼き店があったら?そんな想像を形にした、実験的な空間です。
関西のソウルフードであるたこ焼きを、インダストリアルスタイルの「っぽくない」空間で楽しむ非日常感。
普段使いから特別な日まで、多様なシーンで利用できるデザインに仕上げました。

店舗改装プロジェクト概要

今回ご依頼いただいたのは、たこ焼きバーの新規開業に向けた店舗改装工事です。
物件はかつてテイクアウト専門のたこ焼き店として使われていた店舗兼住宅。建物は老朽化が進み、廃業後約10年間空き家になっていました。そこで、1階部分の住居スペースも含めてすべて解体し、鉄骨とブロック壁のスケルトン状態から工事をスタートしました。

たこ焼きだけでなく、お酒や一品料理も提供するバーとして営業されるため、細長いスペースに合わせてカウンターと厨房を並べて配置しました。お客様が調理の様子を間近で楽しめるオープンキッチンスタイルを採用。カウンターチェアは座り心地にこだわり、何度もお客様と試しながら家具メーカーと慎重に選定しました。
キャッシュカウンターやバーカウンター、アイアンの吊り棚、出入口のドアは造作し、細部にまで統一感を持たせました。

デザインと内装

内装は、躯体あらわしのラフな雰囲気を生かし、素材の持ち味を残した塗装仕上げにしました。
白く塗装したコンクリートブロック壁は、アートワークとグリーンが映えるキャンバスに。
レトロフューチャーな電球型ペンダントライト、キャッシュカウンターの間接照明が「チル」な空間を演出します。

今後の展開

2階部分は天井・壁・床をすべて新しく張り替え、将来的にインバウンド向けのたこ焼きづくり体験スペースとして活用される予定です。
屋上はプレハブを撤去してテラスに改装しました。床に防水工事を施し、ウッドフェンスを設けて、安全性とプライバシーを確保しています。眺望を活かし、若草山焼きなどのイベント時には特別開放する計画もあります。

地元での反響

工事開始直前まで約10年間、残されたままだった旧たこ焼き店の看板が、地域の記憶をつないでいました。
「またたこ焼き屋さんができてうれしい!」という声が多く寄せられ、イートインや夜のバー営業を新たに加えたことで、驚きと期待をもって迎えられているようです。
また、地元で働く方々からは「近くで飲んで帰れる場所ができて助かる」と好評だそうです。

2024年12月17日オープン
鯉蛸(こいたこ)様
奈良市南袋町2-4

お客様の声

「工事期間中、たこ焼き屋さんとは思えない外観が地域の方々の話題となっていたようです。オープン前から多くの方に声をかけていただき、プレオープンの告知を拡散してくださったり、インスタで宣伝してくださる方もいらっしゃいました。そのおかげで、非常にありがたいスタートを切ることができました。
いざオープンすると、〈わあ!おしゃれ!次は店内で食べるね〉〈また来るね〉と短い間にリピートしてくださるお客様や、たこ焼きができあがる間に店内の写真を撮ってくださっている方も多く、空間を楽しんでいただけている様子がこちらにも伝わっています。思い切ったデザインでお願いして本当によかったと実感しています。
今回お世話になったCREARTHさんは、店舗改装工事の実績が豊富で、経営者としての不安にも親身に寄り添ってくださいました。初めての飲食業で慣れないことばかりでしたが、無事にオープンできただけでなく、おしゃれでかっこいいお店を作っていただき、私自身も居心地よく、毎日楽しくお客様をお迎えできています。
ご提案はどれも的確で、改装工事以外の面でも多くのアドバイスが経営に役立っています。たとえば、2階や屋上の活用例など、改装を通じて今後の可能性を広げていただきました。親身に相談に乗っていただき、本当にありがとうございました」(鯉蛸オーナーK様)。

―こちらこそ、お任せいただき、ありがとうございました。たこ焼きはテイクアウトが主流ですが、こちらではぜひ店内で熱々の出来立てを、こだわりの空間とともに楽しんでいただくことをおすすめします。
街の溜まり場として、親しまれる存在になることを応援しています!このたびはご依頼ありがとうございました。

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