昭和40年代築 賃貸向け戸建リノベーション

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施工日:2021年12月 施工地域:奈良県橿原市

もったいない!このままでも貸せる。なのに…!?

「リノベーションはもったいないです。このままでも借り手はつきますよ」。
度々意思確認させていただいたほど、綺麗な物件でした。
ご依頼の昭和40年代築の一軒家は、板間のキッチン以外はすべて和室で、様式的な古さはあっても、水廻りリフォームして間もないキッチン・洗面台・トイレはほぼ新品、畳や襖も綺麗です。十分快適に暮らせるレベルでした。
それでもオーナー様は「親戚が使わなくなったこの空き家を、若いファミリー層に喜んでもらえるデザインで思い切ってみたい」とリノベーションを切望されました。

予算をかけずに、若い世代のニーズを取り込む

賃貸物件の場合、費用対効果を重視した予算設定の難しさがあります。
通常のリフォーム・リノベーションのように、金額を注ぎ込むほど満足度が上がるというものではなく、オーナー様と入居者様のニーズ双方に配慮したプランニングが望まれます。
今回窓サッシ、外壁、外構含めフルリノベーションした場合、建て替え同等に金額が跳ね上がります。残せるものは活用し、予算を最小限にとどめた内装一極集中プランを提案させていただきました。

当社からのご提案内容は大きく3つ。
1)インダストリアルスタイルで内装に大胆なインパクトを。
2)壁を一部取り払い、居室⇔キッチンの動線と通風を確保。
3)水回りは、タイル張りの浴室のみ入れ替え。

1、2階合わせて約60平方メートルの空間には、すっきりシンプルなデザインで、最大限広く見せる配慮を重ねました。

インダストリアルスタイルで大胆なインパクト

壁紙は一切使っていません。全体をモルタルの左官仕上げでまとめ、手作業で生んだ不均衡な濃淡が、シンプルな中にも個性と躍動感を醸し出しています(押し入れ、トイレのみ塗装仕上げ)。
押し入れは部屋と一続きのデザインで、収納に限定させないマルチユース仕様にしています。
照明は天井埋め込みのダウンライトに統一し、フラットな天井で視界をすっきりさせました。家族が長い時間を過ごすリビングのみ、ダクトレールにスポットライトを取り付けています。ダクトレールは、のちに模様替えで明かりが必要な場所が変わった、ディスプレイを際立たせたい、テーブルにもう少し明るさが欲しいなど、暮らしの過程で生じる要望にも融通が利きます。プロジェクターの天吊りも簡単、吊りフックを取り付ければ、植物などをディスプレイして照明以外に多彩に使えます。特に若い世代には重宝されるはずです。

昭和レトロとのリミックス

窓には、懐かしの文様入りガラスがそこかしこに。昭和40年前後に隆盛を極めたこの型板ガラスは、現在は製造終了している希少なもの。昭和レトロのリバイバルで、情緒的な柄が画期的で可愛いと、若い世代の間で今再び人気に火がつき始めています。
昭和とのリミックスが新しい感性にどう響くのか、楽しみです。

このたびのご用命、誠にありがとうございました。

お客様の声

「CREARTH事務所の雰囲気とセンスにピンときて、他の施工物件にも足を運んだのが決め手になりました。
斬新に若返った昭和の古い元一軒家(現コワーキングスペース)にとても驚き、ここまでかっこよく変わるならうちの古い物件も、と即決でした。
他の施工事例にもセンスを感じ、素人の私は何も言うことはないと、引き渡しまで全部お任せにさせてもらいました。
見事な変身ですね!若い人が住みやすい工夫がされていると思います。
提案や経過のやりとりもスムーズで、予算とスケジュールがきっちりしていて安心感がありました。ありがとうございました」(オーナーM様)。

 

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