施工日:2022年6月 施工地域:奈良市
第三者目線で解決した、予算とレイアウトの二重問題
居抜きはメリットだけに非ず!
「この見積りとプランが妥当か見てほしい」。
美容室の新店舗用居抜き物件について、当社代表が“パパ友”から受けた軽い相談が始まりでした。
居抜き物件のメリットは、既存の設備・内装を使って安く開業できる点。しかし、
「予算内で内装をきれいにしたとしても、居抜きのレイアウトでは少人数のスタッフでは回しきれない。営業できるだろうか」。
新たにレイアウトを作り変えると、動線問題は解消しても、予算から大きく外れてしまうー。
〝パパ友〟はどっちつかずの状態で、頭を抱えておられました。
ウルトラプランで問題解決
すでに他社様と話が進んでいるようでしたので、こちらは相手様に失礼のない範囲で、設備や什器を引き継いだ、動線そのままのプランAの適正価格、
一方で、レイアウトを変更し、動線を短縮させたプランBも助言しました。
居抜きの造り付け設備はできるだけ活用し、費用を圧縮した〝ウルトラ〟プランBです。
内装はやみくもに予算をかけなくとも、取り入れ方次第で、雰囲気よく仕上がります。諦めることはありません。
少人数でオペレーションできる作業効率の良いレイアウトを、“パパ友”のオーナー様に気に入っていただき、多少予算はオーバーしたものの、「二つの問題が一挙に解消した」と、こちらで工事をお任せいただくことになりました。
二つの悩みが一挙解消した、その方策とは
■入り口を中心に、左右に分断した受付カウンターとバックルームを一か所に集約。店内を右往左往する必要がなくなり、少人数体制でも、お客様をお待たせしないスムーズな対応が可能になりました。
■造り付けのセット面カウンター、間仕切り壁は再利用し、コストカット。
■壁、天井、床の内装材を一新。ぐっと雰囲気が変わりました。
サロンの内装は、主役のお客様と美容師さんを引き立たせる役目を担います。おしゃれな非日常感を、シンプルに表現しました。
お客様の声
デザインバリエーションと社長の人間性が決め手に
―このたびのご用命ありがとうございます。なぜCREARTHを?
「『依頼先が友達だと遠慮が出て言いにくい。うまくいかないのでは』と、周りから反対意見がありました。工事は後腐れのない会社に頼んだ方がいいと。それでもCREARTHに依頼したのには理由がありました。
うちのお店は、伸びたから切りに来た、というよりも、5年、10年の長いスパンで、髪の毛を一緒に美しく育てていく、そんなサロンです。新店舗も、お客様を限定しない、飽きのこない内装がいいと考えていました。今回相談でCREARTHの事務所に伺ったとき、建物をつくるときのこだわり、自分たちにしかできない仕事という誇りに感銘を受けました。それは建物を見てわかりました。ひとつに統一されておらず、バリエーションが多い。事務所は無骨でかっこいい一方で、引き出しの多さも頼りに感じ、これならシンプルできれいな感じもいけるのではと直感で期待しました。
そして社長の人間性。考え方。子どものサッカーを通じて知り合った仲です。練習や試合の待ち時間に話をするなかで、社長の仕事観に共鳴していました。誠意をもって相手に尽くす姿やスピード感。これらが合わさって、一緒にお店を作っていこうと思い至ったのです」。
共に作る楽しい感覚、震える手
―実際、工事が始まって、言い出せずに我慢したことなどはなかったですか?遠慮なくおっしゃってください。
「ないですね。それどころか、施工しながら、一緒に作っていく感覚がとても楽しくて、私も考える機会を与えてもらいました。もし前の会社に依頼していたら、流されて進み、自分で考えることはなかったかもしれない。例えば床材の見本。小さいカットサンプルの中から選ぶのかと思いきや、現場に大きなロール巻を複数抱きかかえて来られたときは驚きました。バッサ~ッと床に敷いて、実際の雰囲気を確認できた。思っていたのとは違う、という心配がなく、こういった姿勢の積み重ねに安心して任せることができました。内装材選びは、5年目の新店長に一任しました。お店に愛着を持ってもらうためです。引き渡しのとき、店長の手が震えていたのを私は見ました。イメージどおりの世界が現実に広がっていたことに感動したのでしょう」。
「この金額でここまでできるの!」
―若き新店長様は、オーナー様の応援と、これから新店を背負っていく重責や決意が相まって、感極まったのではないでしょうか。お店のイメージコンセプトを握る内装を、思い切って後進に権限移譲できるオーナー様の心意気に、こちらも震える思いです。予算オーバーとなりましたが、今回の提案はいかがでしたか?
「オペレーションしやすい動線で、さらに内装も好みどおりで、両方ともに満足いく結果となりました。『この金額で、ここまでできるの!』という驚きや喜びが勝り、納得のいくオーバーです。『潰してしまわへん?』。あの時、提案してもらって本当によかった。一気に腹をくくることができた。この次もまた一緒にお店を作れるように、私たちも頑張ります」。
オーナー鬼岩様、鬼岩様の上でグループ店を統括する会長様、若きスタイリスト、アシスタントの皆様。世代を超えて慕い合う絆の強さは、まさしく一枚岩でした。現場で多くを学ばせていただきました。このたびは誠にありがとうございました。
VIVE counter 様
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