施工日:2024年4月 施工地域:奈良市
コワーキングスペース新規開業時にデザイン施工を承ったYAMATO BASE様から、2号店の店舗工事のご依頼をいただきました。
無機質なインダストリアル・ブルックリンスタイルの1号店(施工事例はこちら)とは雰囲気を大きく変え、オーナー様のご要望で、新店舗の内装は北欧スタイルで進めることに。
明るい北欧スタイルにカフェの要素を合わせ、「北欧カフェ」をコンセプトに、仕事の気分が高まる空間をご提案しました。仕事モードの昼白色ダウンライト、カフェモードの電球色照明を効果的に配置し、集中とリラックスを同時にかなえた、北欧カフェワークスペース。
新店舗の場所は新築マンションの1階です。店舗工事はマンション建設工事と併行で、全体の進行状況を確認しながら、スケジュール管理を綿密に調整して進めました。
非日常、なのに落ち着く!北欧カフェ空間
土台はシンプルに。白基調の空間をグレーとベージュでほぐしながら、落ち着いて仕事に集中できる環境をつくっていきます。
【壁】白の漆喰でふわっと軽やかに仕上げました。生クリームでデコレーションしたようなやさしい表情に、グレーの漆喰で変化を加えています。
【天井】白で塗装し、シームレスですっきり。
【床】1号店エントランス床のヘリンボーン柄フロアを2号店でも同様にご希望をいただき、色目を変えて、北欧の雰囲気に寄せたミルクティー色で取り入れました。
【建具】入口ドアはガラス×無垢材×アイアンで造作。他の室内ドアはグレージュアッシュの木目柄で統一し、北欧デザインならではのぬくもりとやわらかさをプラス。
【キッチン】PSの凸部はサブウェイタイルで、カフェの雰囲気を強調させています。タイルの色質感は、奥まったキッチンを明るく見せる白を選び、漆喰と揃えてマット系を選んでいます。目地はタイル一枚一枚が引き締まって見え、かつ温かみのあるライトグレーをチョイス。
タイルとロープネットで空間にスパイスを
落ち着けるベースが整いました。ここからは非日常のスパイスを加えていきます。
フォーカルポイント1.【ソファ席装飾棚】
オーナー様から「ソファ席の上に装飾棚を」とご要望を受け、ただ棚板を取り付けるのではなく、デザイン性を備えたオリジナリティにこだわってご提案したのが、木枠にロープネットをかけた吊棚です。
北欧インテリアで見られるマクラメ編みタペストリーをヒントに、圧迫感を与えずインパクトを残すデザインにしました。
天井に映る網目のシルエットと、壁面の十文字の光の筋が、一続きとなって幻想的な雰囲気を生んでいます。
装飾棚によって、壁上部の高窓とエアコンが視界から外れ、非日常感が増しました。
フォーカルポイント2.【カウンター】
間接照明でグロッシーに輝くカウンター下のタイル。まばゆいきらめきが、一気に気分を高揚させます。
タイルは上下で色と形を変えていますが、同一シリーズ内での組み合わせで統一感が出ています。
足元のグレータイルは、白の目地を合わせてトーンアップさせました。
初めて利用にもシンプルでわかりやすいレイアウト
ドロップイン(一時利用)の多いコワーキングスペースにおいては、どこに何があるか一目でわかる、シンプルで機能的なレイアウトが求められます。
初めて訪れた人も、チェックイン後スムーズに仕事に取りかかれる、わかりやすい動線になっています。
ワーキングスペースの席数は現在16席。キッチンカウンター席、ソファ席を気分によって使い分けできます。ウェブミーティングなどで周りの目が気になるときは、奥に区画3席(うち2席はドア付き・有料&要予約)も。
無人運営のため、ご利用方法など詳しくはYAMATO BASE様ウェブサイトをご確認ください。
2024年5月1日オープン
YAMATO BASE大和西大寺 様
奈良市西大寺南町15-6 シャーメゾン西大寺テラス1F
お客様の声
「以前作っていただいた1号店のデザインがとてもおしゃれでよかったことから、続けて依頼しました。今回の内装は、日当たりの悪い場所を少しでも明るい雰囲気にと考え、白基調でお願いしました。おしゃれ感、すごいですね。特に装飾棚、カウンターのタイルはよい提案をしていただきました。おしゃれ過ぎて持て余しているぐらいです(笑)。仕上がりについても、熟練された職人さん方で、満足のいく施工でした」(オーナー松田様)。
このたびもご依頼いただき、誠にありがとうございました。
コンクリートベースの粗削りな1号店、ホワイトベースのやわらかな2号店。
スタイルは真逆ながら、どちらも一般的なオフィスや他のコワーキングスペースとは一味違う「非日常感」で、仕事の気分を高める工夫を施しています。
ご利用者様にとっても、空間を選ぶ楽しみが加われば幸いです。