【リノベ・アイディア】Step3 家具小物パーツ選び編|空間デザインのプロがリノベ成功のノウハウを伝授

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2022/04/01 : リノベ・アイディア

Step 3家具小物パーツ選び
もう迷わない。自分で選んだ小物で最終仕上げ

お引渡し後、「どこで何を買えばいいの!? 選ぶ基準がわからない!」とお客様からよく相談を受けます。私たちがお客様におすすめしている、空間を格上げするアイテムとその選び方をお伝えします。

【グリーン】観葉植物も立派な家族の一員

これだけは置いてほしいのが観葉植物です。無機質な空間にグリーンが加わることで、生き生きとした躍動感、潤いが生まれます。中・大型の木は家のシンボル、立派な家族の一員として、共に成長していける存在になってくれます。
観葉植物は冬場に落葉するもの、虫がつきやすいもの様々です。初心者にも育てやすいのがモンステラです。抜群の安定感、それでいて次々新葉が出てたくましく育つ様は、お世話に苦手意識を持つ人にも『植物のある暮らし』の楽しさに目覚めるきっかけになるかもしれません。ゴムの木の仲間フィカス・バーガンディもまた、お世話要らずでグングン育つおすすめの植物です。濃緑~赤錆色の肉厚な葉が、大人っぽい落ち着きを与えてくれます。

リモートワークにおいては、ON-OFFの切り替えが難しい、気が散漫になる、煮詰まるなど、様々な悩みがつきものです。部屋の植物にふと目をやる、葉に触れる、水をやる、新芽の様子を観察する、その一つ一つの小さな行為は、右脳と左脳を切り替えます。観葉植物は、在宅勤務の重要な相棒になるはずです。色彩心理学の観点でも、暖かさ・寒さを感じさせない中性色である緑は、調和やバランスがとりやすく、リラックス作用をもたらすと言われています。

水やりは、1週間~10日に一度のペースで十分です。ぜひ本物のグリーンで頑張ってみてください。

【ブラインド】窓周りは硬質感のあるブラインドがまとまりやすい

インダストリアルの空間では、大開口の大きな窓がスタイルづくりに欠かせません。窓が部屋に占める割合が大きくなる分、窓周りの装飾・ウインドウトリートメントで印象が大きく左右されます。シャープ、シンプルといえば、ブラインド。直線的な空間にアルミの材質が好相性です。巻き上げたときに上部にコンパクトに収まり、窓周りがすっきりして、狭い部屋でも圧迫感を感じにくくさせる効果があります。

【家具】家具は内装施工会社にオーダーする手も

素材レザー、スチール、木材 × ブラック、グレー、ブラウン系 × 質感マット

おおまかですが、この掛け合わせで選んだ家具はインダストリアル・ブルックリン空間に馴染みます。木材は足場板のような粗削りのもの、ミディアム、ダークブラウンが適しています。無機質な空間において、温かみのある木やレザーの掛け合わせは重要です。家具でぜひ取り入れてみてください。ダイニングチェア、ソファはセットで揃えることにこだわらず、色やデザインをハズすのも面白みになります。
既製品では希望のデザインが見つからないことがあります。そんなときは、リノベーションを依頼した施工会社に家具の造作を依頼するのも一つの方法です。希望どおりのサイズで設えるオーダー家具は、スペースに無理や無駄が生じず、部屋を最大限有効に使うことができます。作り手が同じであるゆえ、空間に統一性をもたせられるのが最大の魅力です。一点物の家具は愛着もひとしお、一生ものになるでしょう。

【電化製品】家電は黒衣に徹する

白物家電の黒色化が進み、電化製品選びで困ることはなくなりました。生活感を排したスタイリッシュな黒は需要が大きく、主要家電を黒基調の統一デザインでシリーズ化したメーカーもあります。空間に色数が多いと雑多な印象になりやすいもの。これから電化製品を揃えるなら、内装の色(スチールの黒、メタルシルバー)でまとめると空間が締まります

同じ色でも質感で印象が変わります。鏡面仕上げはツヤが存在感を放つため、より望ましいのは、主張控えめなツヤ消しマット。置いてさまになるオブジェな家電はたくさんあります。黒衣に徹してもなお、溢れるかっこよさ。そんな引き算の美学をたたえた家電を、空間に迎え入れてみてください。

【雑貨】ひねりのあるアメリカンヴィンテージ雑貨で遊びをつくる

アメリカンヴィンテージの雑貨は、少しひねった、くすみカラーに味わいがあり、単純な原色使いでは出せないレトロ感がインダストリアル・ブルックリンスタイルの空間によく馴染みます。なかでもアメリカンブリキ看板は、遊びのアクセントになります。デザインは実に多種多様。ショップでの出合いは一期一会と心得て、あらかじめ飾りたい場所に欲しい色合い、デザインのイメージを固め、必要サイズを把握しておくとよいでしょう。

ブリキ看板が映えるディスプレイ、それはアメリカンフェンスとの組み合わせです。アメリカンフェンスとは、アメリカの庭やガレージでよく使われる外構用資材です。そのままシンプルに使っても十分かっこいいですが、ワイヤーで看板を取り付ければさらに雰囲気が上がります。サイズは様々。自立用スタンドを取り付けて室内の間仕切りやベビーゲート、ペットサークルにもインテリアとして活用できます。

出典:雑貨・家具・インテリアの通販サイト | ダルトン公式サイト https://www.dulton.jp/onlineshop/g/gD19-0040-9090/

 

 

 

 

【照明2】光の濃淡で空間にメリハリを。最後の要は、照明器具電球選び

最後の項目になりました。最終的に部屋全体の雰囲気を決めるのは、他でもない「明かり」です。明かり次第で、視界は一変します。

照明器具

部屋全体を隅々まで均質に照らすシーリングライトは、空間がのっぺりとした印象になり、生活感が漂います。せっかく整えたインテリアがパッとしないのは、青白く光る天井の円盤…シーリングライトが原因かもしれません。ペンダントライト、スポットライトなど複数の照明を使い、空間に光の濃淡を作りましょう。照明は単に部屋を明るくするだけのものではありません。光と闇の対比を楽しむ嗜好品としての捉え方もあります。闇を際立たせるという逆の発想で、明かりを配してみましょう。位置と高さに変化をつけるのがコツ。空間にメリハリが出て、一気にドラマチックになりますよ。

照明器具は次の掛け合わせで選ぶと、空間に馴染みます。
デザイン堅牢、シンプル × 素材アイアン、スチール × 黒、グレー、シルバー × 質感マット

代表的なものでは、
ペンダントライトでは、装飾のない椀型スチールシェードを。
ブラケットライトでは、工事現場で使われるクリップライトや船舶用マリンライトのような、シンプルで無骨な形状を。
究極には、潔く一切を削ぎ落としたソケットライト(いわゆる裸電球)が、素材そのものを楽しむインダストリアル的観点に合った照明といえます。
ソケットライトには、フィラメントの線模様を愉しめるエジソン電球を取り付けて。線香花火のような儚い美しさをたたえ、薄暗い空間を幻想的に描き出してくれます。

電球

焚火を囲んだときの安らぎと同様、あたたかく灯る照明は、心をほぐします。インダストリアル・ブルックリンスタイルの空間には、炎の色に近いオレンジ色の電球色が適しています。木材やレザーの働きと同様、電球色の明かりは無機質空間にぬくもりを添える重要な要素です。全く同じ空間でも、明かりの色次第で部屋の印象、心の作用がガラッと変わるから不思議です。
電球には、電球色のほか、昼光色、昼白色があります。
昼光色の光は青白く、脳を覚醒させるため、集中力を要する作業部屋や勉強部屋に最適。
昼白色は太陽の光に最も近く、自然な明るさが得られるため、どの部屋にも使える万能選手。
一般的に、部屋や用途ごとに電球の使い分けが勧められますが、オフィスには集中力を生む昼光色、と一概に決めつけられるものでもありません。業種、職種によって求められる力が違うように、リラックスした状態で湧き出るアイディアが新しい仕事を生むことがあります。調色機能付きの電球や照明器具を取り入れ、状況に応じて電球の色を変えられると、暮らしに奥行きが広がりますね。

 

インダストリアル・ブルックリンスタイルで押さえておきたいポイントを網羅しました。
完成度の高い空間は、人の感性を豊かに耕します。リノベーション検討中の方、DIYをやってみたけれどしっくりこない方、ぜひ参考にしてみてください。Step1「リノベーション前の下調べ」はこちら→前の記事を読む
Step2「プランニング」はこちら→前の記事を読む

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